無料の自動車整備ソフトはある?フリーソフト・エクセル管理の限界と選び方

「自動車 整備ソフト 無料」で探す方は少なくありません。開業したばかりで費用をかけたくない、まずは手元のパソコンで試したい、と理由はさまざまです。費用をかけずに整備管理をする方法としては、専用の無料ソフトを探すより、エクセルや汎用の請求書サービスで代用する方法が中心になります。この記事では、無料で運用する方法ごとの限界と、有料の自動車整備システムへ切り替える目安、費用を抑えて始める方法を整理しました。

無料の自動車整備ソフトとして使われている3つの方法

エクセル・スプレッドシートの自作管理

いちばん多いのがこの方法です。顧客名、車両、作業内容、金額を表にまとめて管理します。ソフト代はかからず、項目も自由に足せます。その反面、車検・点検の案内漏れ、担当者ごとの入力のゆれ、ファイルの版が増えていく問題は避けにくくなります。

汎用の見積・請求書ソフトの無料プラン

会計系サービスの無料プランで、請求書だけを発行するケースです。請求書は出せますが、車両ごとの整備履歴、車検満了日、消耗部品の交換時期といった自動車整備に特有の情報は持てません。請求書と整備記録が別々の場所に残るため、過去の作業を探すときに二度手間になります。

有料ソフトの体験版・デモ

有料の整備ソフトを短期間試せる体験版やデモです。画面や操作感を確かめるには役立ちますが、期間が終われば有料になるので、無料で使い続ける用途には向きません。体験版は「買う前の確認」と割り切って使うのが正しい使い方です。

無料で整備管理をする方法の実態

無料で自動車整備の管理をする方法は、エクセルやスプレッドシートの自作管理、汎用の請求書ソフトの無料プラン、有料ソフトの体験版の3つに分かれます。このうち長く使えるのはエクセル管理と請求書ソフトの無料プランですが、どちらも車検満了日からの入庫案内、継続検査の申請書類、整備記録簿の作成といった整備工場に特有の仕事は持てません。体験版は期間が終われば有料になります。台数の少ない開業直後ならエクセルでも回りますが、顧客と車両が増えるにつれて、案内漏れと過去の伝票を探す時間が目立ちはじめます。どの方法でも、データを1か所にまとめておくことが後の乗り換えを楽にします。

エクセルで整備管理をするときの作り方

当面エクセルで管理するなら、最初の表の作り方で後の手間が大きく変わります。あとで整備システムへ移すことも考えて、次のように作っておくと無駄がありません。

  1. シートを「顧客」「車両」「作業履歴」に分け、1行に1件だけを書く
  2. 顧客と車両には番号を振り、作業履歴にはその番号を入れて紐づける
  3. 車検満了日は日付の形式で入力し、文字で「R8.3」のように書かない
  4. セルの結合や色だけの区分けは使わない(並べ替えと移行の邪魔になる)
  5. 入力する人ごとの書き方の違いを減らすため、作業区分などは選択式(入力規則)にする

この形で作っておくと、車検満了日で並べ替えて翌月分の案内リストを作れますし、整備ソフトへ移すときもCSVで読み込ませやすくなります。逆に、1枚のシートに顧客と作業をまとめて書き足していく方式は、件数が増えるほど検索も移行も難しくなります。

整備管理のエクセルを作るときのコツ

エクセルで自動車整備の管理をするなら、顧客、車両、作業履歴の3シートに分け、1行に1件だけを書く形にします。顧客と車両に番号を振って作業履歴と紐づけ、車検満了日は日付の形式で入れておくと、満了日で並べ替えて翌月の入庫案内リストを作れます。セルの結合や色だけで区分けする書き方は、並べ替えやCSVでの移行の邪魔になるので避けます。この形にしておけば、のちに有料の整備システムへ切り替えるときも、データをまとめて移しやすくなります。作業区分などを選択式にしておくと、担当者ごとの書き方のゆれも減らせます。ファイルは毎日の終業時に別の場所へコピーし、壊れたときに戻せるようにしておきます。

無料の整備ソフト運用で出てくる5つの限界

  1. 車検・点検の入庫案内が仕組みにならない:満了日から案内リストを自動で出せないため、案内が担当者の記憶と手作業に頼ることになります
  2. 法改正に自動で追いつかない:電子車検証、インボイス制度、OBD検査と、ここ数年だけでも整備工場の書類と手順は何度も変わりました
  3. 申請書類が作れない:継続検査の申請書類や整備記録簿は、専用のシステムでないと様式どおりに出力するのが難しくなります
  4. データが人に紐づく:作った人しか直せないファイルになり、退職や異動で運用が止まりがちです
  5. 複数人・複数店舗で同時に使えない:同じファイルを同時に書き換えられず、店舗をまたいだ履歴の共有もできません

2つ目の法改正について、日付を確認しておきます。国土交通省の発表では、電子車検証の交付は2023年(令和5年)1月から始まりました。インボイス制度は2023年10月1日に始まり、免税事業者からの仕入れに使う経過措置の控除割合は、2026年10月1日から2028年9月30日まで70%です。OBD検査は、国産車が2024年10月1日以降、輸入車が2025年10月1日以降の車検で実施されています。自作の表は、こうした変更に合わせて自分で直していくしかありません。

無料運用の限界が出る場面

エクセルや無料ソフトで整備管理を続けると、車検・点検の入庫案内、法改正への対応、申請書類の作成、データの引き継ぎ、複数人での同時利用の5つの場面で限界が出ます。とくに法改正は、電子車検証(2023年1月交付開始)、インボイス制度(2023年10月1日開始、経過措置の控除割合は2026年10月1日から70%)、OBD検査(国産車は2024年10月1日以降の車検)と続いており、自作の表は自分で直すしかありません。案内漏れは売上の取りこぼしに直結するため、顧客数が増えてきたら有料の整備システムを検討する時期です。作った人が辞めるとファイルを直せなくなる点も、無料運用の見えにくい弱点です。

無料と有料の自動車整備ソフトの比較

項目無料(エクセル等)有料の自動車整備システム
ソフト代0円月額制、リース、買い切りなど
車検・点検管理手作業で並べ替え満了日から案内リストを作成
整備履歴ファイルを探す車両ごとに蓄積され、すぐ呼び出せる
申請書類様式どおりに作るのは難しい製品の対応範囲で出力
法改正対応自分で直すアップデートで対応(無料か有料かは製品による)
複数人・複数店舗同時に使いにくい権限を分けて同時に利用
サポートなし電話、画面共有、訪問など

整備システム・整備ソフト DREAM POWER の場合、アップデートは月に1〜2回程度で、アップデート料金は無料です。ログインアカウントごと・部署ごとに操作を制限でき、複数店舗で同じデータを見られるので、どの店舗に入庫しても前回の整備内容を確認できます。比較のときに見る項目の全体像は 自動車整備ソフトの比較で失敗しない10のチェックポイント にまとめています。

無料と有料の違い

無料の方法と有料の自動車整備システムの差は、ソフト代よりも、毎月の手作業の量に出ます。有料の整備システムは、車検満了日からの案内リスト作成、車両ごとの整備履歴の呼び出し、申請書類の出力、法改正に合わせたアップデートをソフト側で持っています。たとえば 整備システム・整備ソフト DREAM POWER はアップデートが月に1〜2回程度で料金は無料、顧客127項目、車両191項目、伝票172項目、入金57項目をCSVで出力できます。無料のまま続けるか迷ったら、毎月の案内作業や書類作成にかかる時間を一度書き出し、その時間と月額を並べてみると判断しやすくなります。

無料から有料の整備システムへ切り替える目安

次のどれかに当てはまったら、有料の整備システムを検討する時期です。

  • 車検・点検の案内漏れが出て、他店に車検を取られたことがある
  • 受付と整備で同じ情報を同時に見たいのに、ファイルの取り合いになる
  • 継続検査の書類や整備記録簿の作成に、毎月まとまった時間を取られている
  • エクセルを作った人が辞めた、または辞めると直せる人がいない
  • 2店舗目を出す予定がある

乗り換えのときは、エクセルのデータをどう移すかが最初の課題になります。先ほどの作り方で表を整えておけば移しやすくなります。移行の手順は、jcn-it の 整備ソフト乗り換えガイド でも解説しています。

切り替えを考える5つのサイン

無料のエクセル管理から有料の整備システムへ切り替える目安は、案内漏れ、同時利用、書類作成の時間、担当者への依存、店舗の増加の5つです。車検案内の漏れで他店に車検を取られた経験があるなら、月額の費用より取りこぼした売上のほうが大きい可能性があります。受付と整備でファイルを取り合う、作った人しか直せない、といった状態も、人が辞めた瞬間に業務が止まる原因になります。2店舗目を出す前に切り替えておくと、両方の店舗で同じ顧客と車両の履歴を見られる状態から始められます。当てはまる項目が2つ以上あれば、デモで自社の伝票を入力してもらい、作業時間の差を確かめてみてください。

整備ソフトを安く始める方法:リースなしの月額制

完全に無料で済ませるのが難しいとなると、次は「安い整備ソフト」を探すことになります。ここで気をつけたいのは、月額の安さと総額の安さは別だという点です。アップデートのたびに費用が出る、サポートが別料金、標準でできることが少なくオプションを足すと高くなる、といった構成は珍しくありません。料金の内訳の読み方は 整備ソフトの料金相場:初期費用・月額・リース・アップデート費用の見方 で詳しく扱っています。

初期の負担を抑えたいなら、リース契約を組まない月額制(サブスク)が選択肢になります。整備システム・整備ソフト DREAM POWER のサブスクは、1台目6,600円(税込)、2台目2,200円(税込)、3台目以降は1台につき1,100円(税込)です。別途初期費用が発生し、有料オプションの利用で月額は変わります。リース契約は不要で、いつでも停止できます。現金一括支払、リース支払、デジタル化・AI導入補助金を利用した購入にも対応しています。

ただし、月額制は長く使うほど支払総額が積み上がります。少ない台数で長く使う予定なら、買い切りのほうが総額で安くなる場合もあります。方式ごとの比べ方は 整備ソフトはリースか買い切りかサブスクか で手順を紹介しています。

費用を抑えて始めるときの考え方

無料の整備ソフトで足りなくなったとき、初期の負担を抑えて始める方法がリース契約を組まない月額制(サブスク)です。整備システム・整備ソフト DREAM POWER のサブスクは1台目が月額6,600円(税込)、2台目が2,200円(税込)、3台目以降が1台1,100円(税込)で、別途初期費用が発生します。いつでも停止できるため、合わなかったときの負担は小さくなります。一方で、月額制は使う年数が長いほど支払総額が増えるので、少ない台数で長く使うなら買い切りのほうが安くなる場合もあります。年数と台数を決めて、方式ごとの総額を並べてから選んでください。

よくある質問

本当に無料で使える自動車整備ソフトはありますか?
エクセルやスプレッドシートでの自作管理、汎用の請求書サービスの無料プランなど、費用ゼロで運用する方法はあります。ただし車検満了日からの案内リスト、申請書類の出力、法改正への追随といった自動車整備システムに特有の機能は持てないため、顧客が増えると手作業の負担が上回っていきます。
開業したばかりで台数が少ない場合はどうすればよいですか?
最初はエクセルで顧客、車両、作業履歴を分けて管理し、案内漏れが出はじめたら整備ソフトへ移る方法があります。月額制なら1台から始められ、整備システム・整備ソフト DREAM POWER は月額6,600円(税込)から、リース契約なしで導入できます(別途初期費用)。
整備ソフトで安いものを選ぶときの注意点は?
月額だけでなく、初期費用、アップデート費用、サポート費用、オプション費用を足した総額で比べてください。月額が安くても、法改正のたびに有料の更新があると総額は高くなります。
エクセルのデータは整備システムに移せますか?
顧客、車両、作業履歴が1行1件の表になっていれば、CSVにして移しやすくなります。セルの結合や1枚のシートへの書き足しで作った表は、移す前に整える作業が必要です。移行の可否は、導入する製品の担当者に表を見せて確認してください。
車販ソフト(車両販売システム)も無料で済ませられますか?
見積書や注文書をエクセルで作ることはできますが、在庫車の管理や名義変更の書類まで含めると手作業が増えます。整備システム・整備ソフト DREAM POWER は整備システム、車両販売システム、申請書類作成システムの3本立てで、整備と車販の情報(下取り車の情報など)を共有できます。

出典・参考資料

記載内容は2026年10月7日時点で公表資料を確認したものです。料金・機能は日本カーネットの資料請求・デモ申込で最新の内容をご確認ください。

整備ソフトを、人数分。サブスクで。

整備システム・整備ソフト DREAM POWER をサブスクでご利用いただけます。1台目は月額6,600円(税込)、2台目は2,200円(税込)、3台目以降は1台1,100円(税込)。リース契約を組まずに始められます。いまの台数と使い方をお聞きして、月々の費用をご案内します。

資料請求・デモ申込(無料)

お電話:03-5256-7877平日 9:00〜12:00・13:00〜18:00