自動車整備ソフト(整備システム)は、一度入れると5年、10年と使い続ける道具です。導入時の比較を誤ると、法改正のたびに追加費用がかかる、必要な帳票が出せない、困ったときにサポートへつながらない、といった形で後から効いてきます。この記事では、整備工場と車販店の経営者・事務担当の方が見積書を並べるときに確認したい10のチェックポイントを、実務の順番に沿って整理しました。特定の製品をすすめる記事ではないので、自社の条件に当てはめながら読んでください。
自動車整備ソフトを比較する前に決める自社の条件
比較を始める前に、自社の条件を紙に書き出しておくと、カタログの機能一覧に振り回されずに済みます。整備ソフトのおすすめは工場ごとに変わります。指定工場か認証工場か、車両販売をどれくらいやるか、鈑金塗装を扱うか、店舗はいくつあるか。この4つで、必要な帳票も、パソコンの台数も、権限の分け方も変わってくるからです。
- 工場の種類:指定工場なら保安基準適合証や指定整備記録簿、認証工場なら継続検査の書類まわりが中心になります
- 車販の比重:見積書、注文書、名義変更の書類をどこまでソフトで作りたいか
- 鈑金の有無:鈑金見積システムとの連動が要るかどうか
- 人数と台数:受付・整備・車販・事務で、同時に画面を開きたい人は何人いるか
- 店舗数:別の店舗で入庫した車の前回整備を見たいか
書き出した条件のうち「無いと仕事が止まるもの」と「あれば便利なもの」を分けておくと、見積の比較が速くなります。デモを見るときも、この紙を横に置いて一つずつ質問していくのが確実です。
比較の前に決める4つの条件
自動車整備ソフトを比較する前に決めておきたい条件は、工場の種類(指定工場か認証工場か)、車両販売の比重、鈑金塗装の有無、同時に使う人数の4つです。指定工場と認証工場では作る書類が違い、車販をやる店は見積書や注文書まで一つのソフトで作れるかが効いてきます。鈑金を扱うなら鈑金見積システムとの連動、受付・整備・車販で同時に入力したいならパソコンの台数と2台目以降の料金が比較の対象です。条件を「無いと仕事が止まるもの」と「あれば便利なもの」に分けてから見積を取ると、機能の多さではなく自社に合うかどうかで判断できます。デモの場でも、この条件の紙を見ながら質問すると聞き漏れが減ります。
整備ソフトの比較は月額ではなく5年の総額で
整備システムの比較でいちばん多い失敗は、月額や本体価格だけを並べてしまうことです。実際に払うのは、初期費用、月額(またはリース料)、アップデート費用、サポート費用、オプション費用の合計になります。月額が安く見えても、法改正の対応が有料、サポートが年額契約、必要な機能がオプション、という構成だと総額は逆転します。
| 費用の項目 | 見積書で確かめること |
|---|---|
| 初期費用 | 導入設定、データ移行、操作指導が含まれるか。パソコン本体は別か |
| 月額・リース料 | 1台目と2台目以降の単価。契約期間の縛りがあるか |
| アップデート費用 | 法改正対応が無料か、そのつど有料か |
| サポート費用 | 電話、画面共有、訪問のどれが料金に含まれるか |
| オプション費用 | 自社に要る帳票や連動機能が標準か、オプションか |
見積を取るときは、少なくとも5年分の総額を同じ表に並べてください。整備ソフトの料金をどう分解して読むかは 整備ソフトの料金相場:初期費用・月額・リース・アップデート費用の見方 で詳しくまとめています。
総額で比べる理由
整備ソフトの料金は、初期費用、月額またはリース料、アップデート費用、サポート費用、オプション費用の5つを足して比べます。月額だけを並べると、法改正のたびに有料の更新がある製品や、サポートが別契約の製品が安く見えてしまうからです。比べる期間は5年が目安です。パソコンの入れ替えや法改正がひと通り入る長さなので、更新費用の差が表に出ます。見積書に載っていない項目は「0円」と決めつけず、営業担当に「この費用は発生しますか」と項目ごとに確認して、空欄をなくしてから比べると判断を誤りません。パソコン本体の買い替え費用も、別の行に書き足しておきます。
法改正に対応するアップデートの比較
自動車整備業は、制度が数年おきに変わる業種です。国土交通省の発表では、電子車検証の交付が2023年(令和5年)1月から始まりました。インボイス制度(適格請求書等保存方式)は2023年10月1日に始まり、免税事業者からの仕入れに使う経過措置の控除割合は、2026年10月1日から70%に下がっています。車検のOBD検査は、国産車が2024年10月1日以降、輸入車が2025年10月1日以降の車検で実施されています。
こうした変更に整備ソフトが追いつかないと、書類を手で直す作業が増えます。比較するときは、アップデートが無料か有料か、どのくらいの頻度で出るか、更新の作業を誰がするかを確認してください。
整備システム・整備ソフト DREAM POWER の場合、アップデートは月に1〜2回程度、行政改正や業界のニーズに合わせて行われ、アップデート料金は無料です。追加された新機能も、一部の有料オプションを除いて追加料金はかかりません。更新はソフトの画面に表示され、1台あたり1〜3分程度で、自分のタイミングで実施できます。
アップデートで確認する3つのこと
整備ソフトのアップデートは、料金、頻度、作業方法の3点で比べます。電子車検証(2023年1月交付開始)、インボイス制度(2023年10月1日開始)、OBD検査(国産車は2024年10月1日以降の車検で実施)と、ここ数年だけでも整備工場の書類と手順は何度も変わりました。更新が有料なら制度が変わるたびに費用が出ますし、年に1回しか更新が出なければ、施行日に間に合わないこともあります。更新をCDで受け取って業者の訪問を待つ方式か、画面から自分で入れられる方式かも、忙しい時期の手間に直結します。車検の繁忙期に更新が重なっても、業務の合間に数分で済む方式なら現場は止まりません。
台数・権限・複数店舗で比べる整備システム
受付・整備・車販がそれぞれ画面を開きたいのに、パソコンが1台しかないと順番待ちが起きます。整備システムを比較するときは、2台目、3台目の料金を必ず見積に入れてください。1台目の価格が安くても、増設のたびに同じ金額がかかる料金体系だと、一人一台にするのは難しくなります。
整備システム・整備ソフト DREAM POWER のサブスク料金(月額)は、1台目6,600円(税込)、2台目2,200円(税込)、3台目以降は1台につき1,100円(税込)です。たとえば3台なら 6,600+2,200+1,100=9,900円(税込)になります。別途初期費用が発生し、有料オプションの利用によって月額は変わります。一人一台の考え方は 整備ソフトを一人一台で使う:2台目以降の費用 で取り上げています。
台数が増えると、次に効いてくるのが権限設定です。売上伝票の作成は誰でもできるけれど、削除は役職者だけ。こうした設定がログインアカウントごと・部署ごとにできるかを確認してください。複数店舗がある会社なら、どの店舗に入庫しても前回の整備内容が見られるかどうかも比較の対象になります。
台数と権限を比べる理由
整備システムを何台入れるかは、2台目以降の料金で決まります。たとえば 整備システム・整備ソフト DREAM POWER のサブスクは1台目が月額6,600円(税込)、2台目が2,200円(税込)、3台目以降が1台1,100円(税込)なので、3台で月9,900円(税込、別途初期費用)です。台数が増えたら、ログインアカウントごと・部署ごとに操作を制限できるかを確認します。削除を役職者だけに絞れば誤操作や不正を防げます。複数店舗なら、別の店舗の入庫履歴を見られるかどうかも比べておくと、乗り換え後に困りません。退職した人のアカウントをすぐ止められるかも、あわせて聞いておきます。
データ出力とサポート体制の比較
CSV出力の項目数
見落とされやすいのが、データをどこまで取り出せるかです。CSVで出力できる項目が少ないと、エクセルで独自の集計をしたいときに困りますし、将来ほかのシステムへ移るときの手間も大きくなります。整備システム・整備ソフト DREAM POWER では、顧客127項目、車両191項目、伝票172項目、入金57項目をCSVで出力でき、エクセルなどで自由に加工できます。比較する製品にも、同じように項目数を聞いてみてください。
サポートの受け方
電話がつながらない、訪問を待つしかない、という状態は現場では大きな痛手です。専用のサポートセンターがあるか、オペレーターと画面を共有しながら相談できるか、訪問して教えてくれる担当者が近くにいるかを確認します。他社のソフトから 整備システム・整備ソフト DREAM POWER に入れ替えた利用者からは「前のソフトは何かあった時に訪問を待つしかなかったが、入れ替えてからはリモートで画面を見てもらえるので解決が早い」という声が寄せられています。
データとサポートの見方
整備ソフトのデータは、CSVで何項目出せるかで使い道が変わります。項目が多ければ、エクセルで車検月別の入庫予測や担当者別の売上を自由に集計でき、将来ほかのシステムへ移るときの出口にもなります。たとえば 整備システム・整備ソフト DREAM POWER は顧客127項目、車両191項目、伝票172項目、入金57項目を出力できます。サポートは、専用窓口の有無、画面共有での相談、訪問できる担当者の3点で比べます。トラブルの多くは操作の質問なので、画面を見ながら説明を受けられるかどうかで解決までの時間が大きく変わります。デモのときに、問い合わせの受付時間と連絡手段も確認しておきます。
支払い方法の比較:買い切り・リース・サブスク
同じ整備ソフトでも、支払い方法で総額と縛りが変わります。買い切りは最初にまとまった費用がかかる代わりに、その後の月額は小さくなります。リースは月々の支払いに分けられますが、国税庁の説明では、法人税法上のリース取引は中途解約が禁止されているか、解約するときに残りのリース料のおおむね全部を払う契約とされています。サブスクは月単位または年単位で払い、契約期間の縛りがゆるいのが特徴です。
整備システム・整備ソフト DREAM POWER は、サブスクのほかに従来どおりの現金一括支払、リース支払、デジタル化・AI導入補助金を利用した購入にも対応しています。サブスクはリース契約を組まずに導入でき、いつでも停止できます。どの方式が安くなるかは使う年数と台数で変わるので、整備ソフトはリースか買い切りかサブスクか:支払総額と途中解約の比べ方 で計算の手順を確かめてください。
支払い方法を比べるときの考え方
整備ソフトの支払い方法は、買い切り、リース、サブスクの3つが主流です。買い切りは初期の負担が大きい代わりに、長く少ない台数で使うと総額が安くなることがあります。リースは支払いを分けられますが、国税庁の説明では法人税法上のリース取引は中途解約が禁止されているか、解約時に残りのリース料のおおむね全部(原則90%以上)を払う契約です。サブスクは月単位や年単位の支払いで、台数の増減や停止がしやすい反面、長く使うほど支払総額は積み上がります。年数と台数を決めてから3方式を同じ表で比べると、自社に合う方式が見えてきます。途中で台数を増やす予定があるなら、その時期も表に入れておきます。
整備ソフト比較のチェック表(10項目)
ここまでの内容を、見積書を並べるときにそのまま使える表にしました。各社の見積の横に、この10項目の答えを書き込んでください。
| チェック項目 | 見るところ |
|---|---|
| 1. 総額 | 初期+月額(リース料)+更新+サポート+オプションの5年合計 |
| 2. アップデート | 無料か有料か、頻度、更新作業の手間 |
| 3. 法改正対応 | 電子車検証、インボイス、OBD検査、OSS電子申請への対応 |
| 4. 支払い方法 | 買い切り、リース、サブスク、補助金の利用 |
| 5. 増設料金 | 2台目、3台目以降の単価 |
| 6. 帳票 | 見積書、請求書、作業指示書、申請書類が標準で出せるか |
| 7. 権限 | アカウント別・部署別に操作を制限できるか |
| 8. CSV出力 | 顧客、車両、伝票、入金の項目数 |
| 9. サポート | 専用窓口、画面共有、訪問の有無 |
| 10. 連動と付帯サービス | 鈑金見積システムとの連動、車検案内などのサービス |
40製品の比較表を見ながら候補を絞りたい場合は、姉妹サイトの 整備システム比較 も参考になります。候補を2〜3社に絞ったら、デモで自社の伝票を1枚入力してもらうと、操作の手数がよくわかります。整備システム・整備ソフト DREAM POWER の料金は 料金表 にまとめています。
よくある質問
- 自動車整備ソフトの相場はどれくらいですか?
- 買い切り、リース、月額制のどれかで大きく変わるため、月額だけで相場を比べると判断を誤ります。初期費用、月額またはリース料、アップデート費用、サポート費用、オプション費用を足した5年分の総額で並べてください。整備システム・整備ソフト DREAM POWER のサブスクは1台目が月額6,600円(税込)からで、別途初期費用が発生します。
- 整備ソフトのおすすめを1つ挙げるとしたら何ですか?
- 工場の種類、車販の比重、鈑金の有無、同時に使う人数で合う製品が変わるため、どの工場にも当てはまる1本はありません。この記事の10項目を自社の条件に当てはめ、2〜3社の見積とデモで比べる方法をおすすめします。
- 整備ソフト(整備システム)をリースなしで導入できますか?
- 製品によります。整備システム・整備ソフト DREAM POWER はサブスク(月払)でリース契約を組まずに導入でき、いつでも停止できます。現金一括支払やリース支払、デジタル化・AI導入補助金を利用した購入にも対応しています。
- 安い整備ソフトを選ぶときに気をつけることは?
- 月額が安くても、アップデートが有料、サポートが別料金、必要な機能がオプション、という構成だと総額は高くなります。安さは5年の総額で判断してください。費用ゼロで運用する方法との違いは 無料の自動車整備ソフトはある? で整理しています。
- 今使っている整備ソフトから乗り換えるとき、データはどうなりますか?
- まず現在のソフトから顧客、車両、整備履歴をCSVなどで取り出せるかを、今のメーカーに確認してください。取り出せない場合は移行の手間が大きくなります。乗り換え後の出口として、新しい自動車整備システムのCSV出力の項目数も比べておくと安心です。
出典・参考資料
- 国土交通省「道路運送車両法施行規則等の改正について(車検証電子化)」
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha06_hh_000131.html - 国土交通省「自動車の電子的な検査(OBD検査)について」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_OBD.html - 国税庁「インボイス制度について」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice.htm - 国税庁「消費税の仕入税額控除制度における適格請求書等保存方式に関するQ&A(5 経過措置)」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/qa/01-15.pdf - 国税庁 タックスアンサー No.5702 リース取引についての取扱いの概要(平成20年4月1日以後契約分)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5702.htm - 日本カーネット株式会社「整備システム・整備ソフト DREAM POWER サブスク」料金・機能
https://sub.j-carnet.co.jp/
記載内容は2026年10月7日時点で公表資料を確認したものです。料金・機能は日本カーネットの資料請求・デモ申込で最新の内容をご確認ください。
整備ソフトを、人数分。サブスクで。
整備システム・整備ソフト DREAM POWER をサブスクでご利用いただけます。1台目は月額6,600円(税込)、2台目は2,200円(税込)、3台目以降は1台1,100円(税込)。リース契約を組まずに始められます。いまの台数と使い方をお聞きして、月々の費用をご案内します。
お電話:03-5256-7877平日 9:00〜12:00・13:00〜18:00







