整備ソフトの料金を調べると、月額いくら、本体いくら、と数字はいろいろ出てきますが、そのまま並べても比較になりません。支払い方法が買い切り、リース、月額制とばらばらで、アップデートやサポートの料金が含まれているかどうかも製品ごとに違うからです。この記事では、他社の価格を並べる代わりに、整備ソフトの見積書をどう分解して読めば総額で比べられるかを、計算の手順と一緒に整理しました。経理上の扱いは国税庁の資料で確かめた範囲だけを書いています。
整備ソフトの料金の内訳
整備ソフトにかかる費用は、大きく6つに分けられます。見積書を受け取ったら、まずこの6つの欄を埋めるところから始めてください。
| 費用の種類 | 主な中身 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 導入設定、データ移行、操作指導 | 旧ソフトからの移行費が別見積になることがある |
| 月額・リース料 | ソフトの利用料、またはリース会社への支払い | 2台目以降の単価、契約期間の縛り |
| アップデート費用 | 法改正対応、機能追加 | 年額の保守契約に含まれるか、そのつど有料か |
| サポート費用 | 電話、画面共有、訪問 | 訪問だけ別料金のことがある |
| オプション費用 | 追加の帳票、他システムとの連動 | 自社に要る機能が標準かオプションか |
| パソコン・周辺機器 | パソコン本体、プリンター | ソフトの見積に入っていないことが多い |
このうち、毎月必ず出ていくのは月額かリース料です。一方で、アップデート費用とオプション費用は「使い始めてから気づく」費用になりやすく、総額の差はここで開きます。
整備ソフトの料金は6つに分けて読む
整備ソフトの料金は、初期費用、月額またはリース料、アップデート費用、サポート費用、オプション費用、パソコンなどの機器代の6つに分けて読むと比較できます。月額やリース料は見積書の目立つところに書かれますが、法改正のたびに出る更新費用や、訪問サポートの別料金、必要な帳票のオプション代は、使い始めてから気づくことが多い費用です。見積書に載っていない欄は「かからない」と決めつけず、営業担当に項目ごとに確認して空欄をなくしてから並べます。6つが揃って初めて、製品どうしの料金を同じ物差しで比べられるようになります。パソコン代はどの製品でもかかるので、別の行に分けておくと製品の差が見やすくなります。
初期費用の中身と確認のしかた
初期費用は製品によって含まれる作業が違うため、金額だけを見ても高いか安いかは判断できません。次の作業が初期費用に含まれるかどうかを、一つずつ確認してください。
- パソコンへのインストールと初期設定
- 会社名、ロゴ、税率、帳票の様式などの設定
- 今使っているソフトやエクセルからのデータ移行
- 操作の説明(訪問か、画面共有か、回数は何回か)
- 2台目以降を追加するときの設定費用
とくにデータ移行は、旧ソフトから取り出せるデータの形式によって手間が大きく変わります。移行が別見積になる場合は、どこまでのデータ(顧客、車両、整備履歴、売掛)を移すのかを決めてから見積を出してもらうと、あとで追加費用が出にくくなります。整備システム・整備ソフト DREAM POWER のサブスクでも、月額とは別に初期費用が発生します。金額は導入の内容で変わるので、資料請求のときに確認してください。
初期費用で確認すること
整備ソフトの初期費用は、インストールと初期設定、帳票の様式設定、旧ソフトやエクセルからのデータ移行、操作説明、2台目以降の追加設定のどこまでを含むかで中身が変わります。金額だけで高い安いを判断せず、作業の範囲を見積書に書いてもらうのが確実です。データ移行は、顧客、車両、整備履歴、売掛のどこまでを移すかで手間が大きく変わるため、移す範囲を先に決めてから見積を取ります。操作説明が訪問なのか画面共有なのか、何回まで含まれるのかも、忙しい工場では導入後の立ち上がりの早さに効いてきます。説明の回数が足りないと、使いこなせない機能が残ったまま月額だけを払うことになります。
整備ソフトの月額料金と台数で変わる費用
月額制の整備ソフトでは、1台目と2台目以降の単価が同じとは限りません。受付、整備、車販、事務でそれぞれパソコンを使うなら、台数ごとの月額を必ず計算しておきます。
計算例として、整備システム・整備ソフト DREAM POWER のサブスク料金(月額)で台数ごとの合計を出すと、次のとおりです。単価は1台目6,000円(税別)、2台目2,000円(税別)、3台目以降は1台につき1,000円(税別)です。
| 台数 | 計算 | 月額(税別) | 月額(税込) |
|---|---|---|---|
| 1台 | 6,000 | 6,000円 | 6,600円 |
| 2台 | 6,000+2,000 | 8,000円 | 8,800円 |
| 3台 | 6,000+2,000+1,000 | 9,000円 | 9,900円 |
| 5台 | 6,000+2,000+1,000×3 | 11,000円 | 12,100円 |
※別途初期費用が発生します。有料オプションの利用によって月額は変わります。支払いは月単位または年単位で、リース契約は不要、いつでも停止できます。最新の料金は 料金表 で確認できます。台数を増やしたときの使い方は 整備ソフトを一人一台で使う で取り上げています。
台数で変わる月額の計算
月額制の整備ソフトは、1台目と2台目以降で単価が違うことがあるため、使う台数を決めてから合計を出します。たとえば 整備システム・整備ソフト DREAM POWER のサブスクは、1台目6,000円、2台目2,000円、3台目以降1台1,000円(いずれも税別)なので、3台なら6,000+2,000+1,000=9,000円(税別、税込9,900円)、5台なら6,000+2,000+1,000×3=11,000円(税別、税込12,100円)です。別途初期費用が発生し、有料オプションで月額は変わります。増設の単価が1台目と同じ料金体系だと、一人一台にしたときの合計が大きく変わるので、見積では必ず2台目以降の単価を聞いてください。
アップデート費用と法改正対応の費用
整備ソフトの料金でいちばん差が出やすいのが、アップデートの扱いです。国土交通省の発表では電子車検証の交付が2023年1月に始まり、国税庁のインボイス制度は2023年10月1日に始まりました。OBD検査は国産車が2024年10月1日以降の車検で実施されています。制度が変わるたびに有料の更新が必要な製品だと、その都度費用が出ていきます。
見積の段階で、次の3点を確認してください。
- 法改正に対応する更新は無料か、有料か(有料ならいくらか)
- 年額の保守契約に含まれる場合、保守をやめると更新が受けられなくなるか
- 新しく追加された機能は追加料金なしで使えるか
整備システム・整備ソフト DREAM POWER は、行政改正や業界のニーズに合わせて月に1〜2回程度アップデートを行い、アップデート料金は無料です。追加された新機能も、一部の有料オプションを除いて追加料金なしで使えます。利用者からは「アップデートが画面から自分のタイミングでできるのが楽。前のソフトはCDで届く上に都度有料だった」という声が寄せられています。
アップデート費用の見方
整備ソフトのアップデート費用は、無料、年額の保守契約に含まれる、そのつど有料、の3つの形があります。電子車検証(2023年1月交付開始)、インボイス制度(2023年10月1日開始)、OBD検査(国産車は2024年10月1日以降の車検)と、整備工場の書類は数年おきに変わってきました。そのつど有料の製品では、制度が変わるたびに費用が出ます。保守契約型なら、保守をやめたときに更新が止まるかどうかも確認します。5年の総額を出すときは、過去の法改正の回数を目安に、更新費用を見込んでおくと読み違いが減ります。追加された新機能が無料で使えるかどうかも、長く使うほど総額に効いてきます。
整備ソフトの5年総額の出し方
料金の比較は、5年分の総額で行うのが目安です。パソコンの入れ替えや法改正がひと通り入る長さなので、方式ごとの差が見えやすくなります。次の式に、各社の見積の数字を入れてください。
| 項目 | 計算のしかた |
|---|---|
| 初期費用 | 見積書の金額(データ移行・操作説明を含めた額) |
| 月額・リース料 | 1か月の合計 × 60か月 |
| アップデート費用 | 年額 × 5年、またはそのつど費用 × 見込み回数 |
| サポート費用 | 年額 × 5年(含まれていれば0円) |
| オプション費用 | 月額 × 60か月、または一括の金額 |
| 合計 | 上の5行の合計(パソコン代は別に並べる) |
買い切りの場合は、本体の価格に、5年間の保守費用と更新費用を足します。リースの場合は、リース料の総額に加えて、リース期間が終わったあとの再リース料や、途中で台数を増やしたときの追加契約も考えておきます。方式ごとの比べ方は 整備ソフトはリースか買い切りかサブスクか:支払総額と途中解約の比べ方 で詳しく解説しています。
5年総額の計算手順
整備ソフトの料金は、初期費用、月額またはリース料の60か月分、アップデート費用の5年分、サポート費用の5年分、オプション費用を足した5年総額で比べます。買い切りなら本体価格に5年間の保守費用と更新費用を加え、リースならリース料総額に、期間終了後の再リース料や途中で台数を増やしたときの追加契約も見込みます。月額制は、使う台数の合計月額に60を掛けて初期費用を足します。パソコン代はどの方式でもかかるので、別の行に並べておくと方式の差だけを見比べられます。同じ表に3社以上を並べると、どこで差が開いているかがひと目でわかります。年数を3年と5年の2通りで出しておくと、短く使う場合と長く使う場合の向き不向きも見えてきます。
整備ソフトの料金と経理上の扱い
料金を比べるときは、経理上どう扱われるかも知っておくと判断の材料になります。国税庁のタックスアンサーで確認できる範囲をまとめます。
- ソフトウエアの耐用年数:複写して販売するための原本や研究開発用は3年、その他のものは5年(No.5461)
- 少額の減価償却資産:取得価額が10万円未満などのものは、損金経理すれば全額を損金にできる(No.5403)
- 一括償却資産:取得価額が20万円未満のものは、合計額を3年間で償却する方法を選べる(No.5403)
- 中小企業者等の特例:青色申告で常時使用する従業員が400人以下などの中小企業者等は、令和11年3月31日までに取得して事業に使った取得価額40万円未満(令和8年4月1日以後の取得分。改正前は30万円未満)の減価償却資産の取得価額を損金にできる。年間の合計300万円まで(No.5408)
- リース:法人税法上のリース取引は、引渡しの時に売買があったものとされ、所有権移転外リースはリース期間定額法で償却する。賃借料として損金経理した金額も償却費に含まれる(No.5702)
どの扱いが自社に当てはまるかは、契約の内容と会社の規模で変わります。導入前に見積書を顧問税理士に見せて、処理の方法を確認しておくと安心です。購入の場合はデジタル化・AI導入補助金を使える場合もあり、制度の概要は姉妹サイトの デジタル化・AI導入補助金のガイド にまとめています。
経理上の扱いの基本
国税庁のタックスアンサーによると、買い取ったソフトウエアの耐用年数は、販売用の原本や研究開発用を除く「その他のもの」で5年です。取得価額10万円未満なら全額損金、20万円未満なら合計額を3年間で償却する一括償却資産の扱いを選べます。青色申告の中小企業者等は、令和8年4月1日から令和11年3月31日までに取得して事業に使った40万円未満の減価償却資産について、年300万円まで取得価額を損金にできる特例があります。リースは引渡しの時に売買があったものとされ、所有権移転外リースはリース期間定額法で償却します。自社にどれが当てはまるかは、契約書を顧問税理士に見せて確認してください。
よくある質問
- 整備ソフトの料金相場はどれくらいですか?
- 買い切り、リース、月額制で支払い方が違い、アップデートやサポートが含まれるかも製品ごとに違うため、月額だけを並べた相場は当てになりません。初期費用、月額またはリース料、アップデート、サポート、オプションを足した5年総額で比べてください。整備システム・整備ソフト DREAM POWER のサブスクは1台目が月額6,600円(税込)からで、別途初期費用が発生します。
- 安い整備ソフトを選んでも大丈夫ですか?
- 月額が安いこと自体は問題ありません。気をつけたいのは、法改正の更新が有料、サポートが別料金、必要な機能がオプション、という構成です。整備ソフトが安いかどうかは、6つの費用を足した総額で判断してください。
- 整備システムをリースなしで導入すると、料金はどう変わりますか?
- リースを組まない場合は、買い切り(現金一括)か月額制になります。整備システム・整備ソフト DREAM POWER はサブスク(月払)でリース契約を組まずに導入でき、支払いは月単位または年単位、いつでも停止できます。現金一括支払、リース支払、デジタル化・AI導入補助金を利用した購入にも対応しています。
- 車両販売システム(車販ソフト)も同じ料金ですか?
- 整備システム・整備ソフト DREAM POWER は整備システム、車両販売システム、申請書類作成システムの3本立てです。組み合わせや有料オプションの利用で月額が変わるため、使う範囲を決めたうえで資料請求から見積を確認してください。
- 整備ソフトの月額料金は経費になりますか?
- 支払い方法と契約の内容で扱いが変わります。買い取ったソフトウエアは耐用年数5年の減価償却が基本で、金額によっては少額減価償却資産の扱いもあります(国税庁タックスアンサー No.5461、No.5403、No.5408)。月額制やリースの処理は、契約書を顧問税理士に見せて確認してください。
出典・参考資料
- 国税庁 タックスアンサー No.5461 ソフトウエアの取得価額と耐用年数
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5461.htm - 国税庁 タックスアンサー No.5403 少額の減価償却資産になるかどうかの判定の例示
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5403.htm - 国税庁 タックスアンサー No.5408 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5408.htm - 国税庁 タックスアンサー No.5702 リース取引についての取扱いの概要(平成20年4月1日以後契約分)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5702.htm - 国土交通省「道路運送車両法施行規則等の改正について(車検証電子化)」
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha06_hh_000131.html - 国土交通省「自動車の電子的な検査(OBD検査)について」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_OBD.html - 国税庁「インボイス制度について」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice.htm - 日本カーネット株式会社「整備システム・整備ソフト DREAM POWER サブスク」料金
https://sub.j-carnet.co.jp/
記載内容は2026年10月7日時点で公表資料を確認したものです。料金・機能は日本カーネットの資料請求・デモ申込で最新の内容をご確認ください。
整備ソフトを、人数分。サブスクで。
整備システム・整備ソフト DREAM POWER をサブスクでご利用いただけます。1台目は月額6,600円(税込)、2台目は2,200円(税込)、3台目以降は1台1,100円(税込)。リース契約を組まずに始められます。いまの台数と使い方をお聞きして、月々の費用をご案内します。
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