整備記録をスマホで確認する方法:外出先で車歴を見る仕組みと注意点

引取や納車で外に出ているときに、お客様から「前回どこを直したんだっけ」と電話が来る。事務所に戻らないと整備履歴が分からず、「折り返します」と答えるしかない。整備工場ではよくある場面です。この記事では、整備記録(車歴)をスマホやタブレットから確認する方法を3通りに分けて比べ、点検整備記録簿を電子で扱うときのルールと、外で顧客情報を見るときの安全管理まで、一次資料をもとに整理しました。

整備記録をスマホで確認したい場面

整備記録を手元で見られると助かるのは、たとえば次のような場面です。

  • 引取・納車の移動中に、お客様から前回の整備内容や次の点検時期を聞かれたとき
  • 出張作業やロードサービスの現場で、その車に前回どの部品を使ったかを確かめたいとき
  • お客様の家や会社に向かう途中で、住所を地図で開いたり、電話をかけたりしたいとき
  • 工場長が休みの日に、スタッフから入庫車の履歴について相談を受けたとき

どの場面でも、知りたいのは整備システムの中にある情報です。わざわざ事務所に電話して、受付の人に画面を見てもらうと、その間は受付の手も止まります。外出が多い工場ほど、この小さな待ち時間が一日の中で積み上がっていきます。

整備記録をスマホで見る目的

整備記録をスマホで確認したい場面は、主に引取・納車の移動中、出張作業の現場、お客様先への訪問前、責任者が工場にいない日の4つです。いずれの場面でも必要になるのは、前回の整備内容、使った部品、次の点検や車検の時期、お客様の住所と電話番号といった、整備システムに登録してある情報です。事務所に電話して受付に画面を見てもらう方法でも答えは出ますが、外にいる人と受付の両方の手が止まります。スマホから直接見られるようにすると、その場でお客様に答えられ、伝言の聞き違いも減ります。大事なのは、新しく別の記録を作ることより、普段の整備データをそのまま外から見られるようにすることです。

整備記録をスマホで確認する3つの方法の比較

整備記録をスマホで見る方法は、大きく分けて3通りあります。費用がかからない方法から順に並べると、記録簿や伝票を写真で残す方法、パソコンのファイルを共有フォルダに置く方法、整備システムのデータをスマホから見る方法です。

方法始めやすさ困りやすいところ
記録簿や伝票をスマホで撮影して残す今日から始められる車ごとに探しにくい。撮り忘れが出る。私物のスマホに顧客情報が残る
エクセルやPDFを共有フォルダに置くパソコンに慣れた人がいれば始められる整備システムとの二重入力になる。ファイルが古いまま残りやすい
整備システムのデータをスマホのブラウザで見る整備システム側の対応が要るインターネット接続が要る。権限とパスワードの管理が要る

写真や共有フォルダの方法は手軽ですが、整備システムに入れたデータと別の場所に同じ情報を置くことになります。二重に持つと、どちらかの更新が遅れて古い情報を見てしまう心配が出てきます。台数が少ないうちは写真でも回りますが、スタッフが増えて外出する人が複数になったら、整備システムのデータを直接見る方法に切り替える方が、手間も間違いも減らせます。

スマホで整備記録を見る方法の選び方

整備記録をスマホで確認する方法は、記録簿や伝票を撮影して残す、エクセルやPDFを共有フォルダに置く、整備システムのデータをブラウザで見る、の3通りです。撮影は今日から始められますが、車ごとに探しにくく、私物のスマホに顧客情報が残ります。共有フォルダは整備システムとの二重入力になり、ファイルが古いまま残りやすい方法です。整備システムのデータを直接見る方法は、インターネット接続とパスワードの管理が要る代わりに、事務所で入力した最新の内容をそのまま外で見られます。外出するスタッフが複数いる工場や、店舗が2つ以上ある会社では、3つ目の方法が向いています。

「スマホで車歴」の仕組みと使える機能

日本カーネットの整備システム・整備ソフト DREAM POWERには、「スマホで車歴」というサービスがあります。スマホやタブレットのブラウザ(Edge、Chrome、Firefoxなど)から、整備ソフトに登録してある整備履歴と顧客情報を確認できる仕組みです。顧客情報からそのまま地図を確認したり、電話をかけたりもできます。インターネットへの接続が必須で、電波の届かない場所では使えません。2021年9月30日には日刊自動車新聞の電子版に掲載されました。

項目内容
見られる情報整備ソフトに登録してある整備履歴と顧客情報
使う端末スマホ、タブレット
使うブラウザEdge、Chrome、Firefox など
できること整備履歴と顧客情報の確認、地図の確認、電話の発信
必要な環境インターネット接続(必須)

整備システム本体はWindowsパソコンにインストールして使い、外からはスマホのブラウザで見る、という組み合わせです。事務所で入力した内容を外で見るための仕組みなので、スマホから新しい記録を打ち込む使い方を考えている場合は、デモでどこまでできるかを確かめてください。サービスの詳しい紹介はスマホで車歴(整備履歴をスマホ・タブレットで確認)のページにあります。

スマホで車歴でできること

「スマホで車歴」は、整備システム・整備ソフト DREAM POWERに登録してある整備履歴と顧客情報を、スマホやタブレットのブラウザ(Edge、Chrome、Firefoxなど)から確認できるサービスです。専用のアプリを入れるのではなく、ブラウザで見る形なので、手持ちの端末で使い始められます。顧客情報から地図を開いたり電話をかけたりもでき、引取や納車の移動中にお客様先を探す手間が減ります。利用にはインターネット接続が必須です。2021年9月30日に日刊自動車新聞の電子版で紹介されました。整備システム本体はWindowsパソコンで使い、外ではスマホで見る、という役割分担になります。

点検整備記録簿の電子保存のルールとスマホでの扱い

整備記録をデータで扱うなら、点検整備記録簿を電子で作る・残すときのルールも知っておくと安心です。道路運送車両法第49条で、点検整備記録簿は自動車の使用者が車に備え置き、点検や整備をしたら記載するものと定められています。保存期間は自動車点検基準第4条で、自家用乗用車のように1年ごとに点検する車は記載の日から2年間、事業用の車などは1年間です。

国土交通省は「点検整備記録簿、特定整備記録簿及び指定整備記録簿の電磁的方法による作成、保存又は交付に関する取扱い」で、整備事業者が記録簿を電子で作成・保存する場合の扱いを示しています。スマートフォンやタブレットに備えたファイルに記録する方法や、紙の記録簿をスキャナで読み取って保存する方法が認められています。そのうえで、ガイドラインとして次の措置を求めています。

  • 記録簿の電子データを検索できるようにする
  • 電子データを別の記録媒体へ移せるようにする
  • 作成・保存・更新・消去の日時、更新した箇所、作業者を自動で記録して残す
  • 保管場所を決めて施錠するなどして、不正な改ざんを防ぐ
  • バックアップでデータの消失に備える
  • 自動車検査員、整備主任者、起票・入力の権限ごとにIDとパスワードで管理し、IDを複数人で共用しない

また、スマホなどの端末を公衆回線でつなぐ場合は、アクセスする人が正当かどうかを識別・認証する仕組みを入れることも求められています。一方、運輸支局や軽自動車検査協会で検査を受けるときに点検整備記録簿を提示する場合は、書面の記録簿が必要です。整備記録をスマホで見られるようにしても、紙が要る場面は残ると考えておいてください。

記録簿を電子で扱うときの国のルール

国土交通省の取扱いでは、整備事業者が点検整備記録簿などを電子で作成・保存することを認めており、スマートフォンやタブレットのファイルに記録する方法や、紙をスキャナで読み取って保存する方法も含まれます。その条件として、検索できること、別の記録媒体へ移せること、作成・更新・消去の日時と作業者を自動で記録すること、改ざんを防ぐ保管、バックアップの5つの措置がガイドラインに挙げられています。公衆回線でスマホから接続する場合は、利用者を識別・認証する仕組みも必要です。ただし運輸支局や軽自動車検査協会の窓口で検査を受けるときの点検整備記録簿は書面で提示します。記録簿の保存期間は、1年ごとに点検する自家用乗用車などで2年間です。

外出先で顧客情報を見るときの個人情報の安全管理

整備記録には、お客様の氏名、住所、電話番号が一緒に入っています。個人情報保護委員会の「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」では、個人データを扱う事業者に安全管理措置を求めています。スマホで整備記録を見るときに関係が深いのは、次の項目です。

ガイドラインの項目スマホで整備記録を見るときの具体策
アクセス制御(技術的安全管理措置)見られる人と見られる範囲をIDごとに絞る
アクセス者の識別と認証一人ずつ別のIDとパスワードにする。共用しない
機器及び電子媒体等の盗難等の防止(物理的安全管理措置)端末に画面ロックをかける。置き忘れたときの連絡手順を決める
電子媒体等を持ち運ぶ場合の漏えい等の防止顧客の一覧ファイルをスマホに保存しない。保存する場合はパスワードで保護する
個人データの削除及び機器、電子媒体等の廃棄使わなくなった端末はデータを消してから処分する

同じガイドラインでは、個人データの漏えいが起きた、または起きたおそれがあり、本人の数が1,000人を超える場合などは、個人情報保護委員会への報告が必要とされています。報告は、事態を知ってからおおむね3〜5日以内の速報と、30日以内の確報の2段階です。顧客が1,000人を超える工場は珍しくないので、写真や一覧ファイルを私物のスマホに残す運用は避けた方が無難です。

整備システム・整備ソフト DREAM POWERでは、ログインアカウントごと・部署ごとに操作を制限できます。たとえば売上の作成は誰でもできるが、削除は役職者だけ、という分け方です。権限の考え方は整備ソフトの権限設定:削除は役職者だけにするで詳しく書いています。

スマホで顧客情報を見るときの安全管理

個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)は、個人データを扱う事業者に、アクセス制御、アクセス者の識別と認証、機器の盗難等の防止、電子媒体を持ち運ぶ場合の漏えい防止などの安全管理措置を求めています。スマホで整備記録を見るなら、一人ずつ別のIDにして共用しない、端末に画面ロックをかける、顧客の一覧ファイルをスマホに保存しない、といった運用が具体策になります。漏えいした個人データの本人が1,000人を超える場合などは、個人情報保護委員会への報告が必要で、速報はおおむね3〜5日以内、確報は30日以内です。データを端末に残さず、ブラウザで見るだけの仕組みにしておくと、置き忘れたときの被害を小さくできます。

整備記録を活かせる自動車整備システムの選び方と料金

整備記録は、残すだけでなく次の提案に使ってこそ意味があります。前回の交換部品と時期が分かれば、次のオイル交換や消耗品の交換を案内する根拠になります。そのためには、スマホで見られるかどうかに加えて、次の点も確かめておくと失敗が減ります。

  • 複数店舗で同じデータを見られるか(整備システム・整備ソフト DREAM POWERは、どの店舗に入庫があっても前回の整備内容を確認できます)
  • 整備部署と車販部署で、下取り車の情報などを共有できるか
  • データをCSVで出力できるか(顧客127項目・車両191項目・伝票172項目・入金57項目)
  • 受付・整備・事務で同時に使えるだけの台数を、無理のない費用で入れられるか

整備システム・整備ソフト DREAM POWERの料金はサブスク(月払)で、1台目が月6,600円(税込)、2台目が2,200円(税込)、3台目以降は1台につき1,100円(税込)です。別途初期費用がかかり、有料オプション次第で月額は変わります。リース契約は組まずに導入でき、いつでも停止できます。長く少ない台数で使うなら買い切りの方が総額で安くなることもあるので、比べ方は整備ソフトはリースか買い切りかサブスクかを参考にしてください。料金表はトップページの料金にあります。

整備記録を活かす整備システムの条件

整備記録をスマホで見られるだけでなく、次の提案に使える自動車整備システムかどうかは、複数店舗でのデータ共有、整備と車販の情報共有、CSVでのデータ出力、必要な台数を入れられる費用の4点で確かめられます。整備システム・整備ソフト DREAM POWERは、複数店舗で同じデータを参照でき、顧客127項目・車両191項目・伝票172項目・入金57項目をCSVで出力できます。料金はサブスクで1台目が月6,600円(税込)、2台目が2,200円(税込)、3台目以降は1台1,100円(税込)で、別途初期費用がかかります。外出の多いスタッフにも一人一台で使ってもらえる費用かどうかを、台数を決めて計算してみてください。

よくある質問

整備記録をスマホで見るのに、専用アプリのインストールは要りますか?
「スマホで車歴」はスマホやタブレットのブラウザ(Edge、Chrome、Firefoxなど)から使う仕組みです。インターネット接続が必須なので、電波の届かない場所では使えません。
点検整備記録簿は紙をやめてスマホのデータだけにできますか?
国土交通省の取扱いに沿えば、整備事業者は記録簿を電子で作成・保存できます。ただし運輸支局や軽自動車検査協会で検査を受けるときに提示する点検整備記録簿は書面が必要なので、紙が要る場面は残ります。
スタッフの私物スマホで整備記録を見てもよいですか?
私物か会社支給かにかかわらず、個人情報保護委員会のガイドラインでは、アクセス制御や端末の盗難防止などの安全管理措置が求められています。一人ずつ別のIDにする、画面ロックをかける、顧客の一覧をスマホに保存しない、といったルールを決めてから使ってください。
スマホで整備記録が見られる自動車整備システムはおすすめですか?
外出するスタッフが複数いる工場や、店舗が2つ以上ある会社では効果が出やすい機能です。一方、ほとんど外に出ない1人工場なら、事務所のパソコンで十分なこともあります。整備ソフトのおすすめは工場の働き方で変わるので、デモで自社の場面に当てはめて確かめてください。
リースなしで整備システムを入れて、スマホで車歴も使えますか?
整備システム・整備ソフト DREAM POWERはリース契約を組まずにサブスクで導入できます。スマホで車歴の利用条件と費用は、資料請求やデモ申込のときに最新の内容を確かめてください。

出典・参考資料

記載内容は2026年10月7日時点で公表資料を確認したものです。料金・機能は日本カーネットの資料請求・デモ申込で最新の内容をご確認ください。

整備ソフトを、人数分。サブスクで。

整備システム・整備ソフト DREAM POWER をサブスクでご利用いただけます。1台目は月額6,600円(税込)、2台目は2,200円(税込)、3台目以降は1台1,100円(税込)。リース契約を組まずに始められます。いまの台数と使い方をお聞きして、月々の費用をご案内します。

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お電話:03-5256-7877平日 9:00〜12:00・13:00〜18:00